学校給食摂取基準の活用方法について講演しました

2015年8月11日(火)に開催された、栄養教諭・学校栄養職員リーダー研修会(愛媛県教育研究協議会主催)において、「学校給食摂取基準の活用及び個別指導への展開について」と題して田中延子(京都府立大学和食文化研究センター 客員教授、淑徳大学看護栄養学部 客員教授/弊社代表取締役)より、講演を行いました。

講演内容

「学校給食摂取基準の活用及び個別指導への展開について」

京都府立大学和食文化研究センター・
淑徳大学看護栄養学部 客員教授 田中 延子

講演会愛媛演習指導の様子P1020497

内容は、食事摂取基準及び学校給食摂取基準の作成手順の説明があり、そして、各学校の推定エネルギー必要量からそれぞれの摂取基準を算出する演習を行いました。

現在の日本は、健康寿命と平均寿命の差が大きいので、この差を縮める必要があります。さらに、超高齢化社会の到来により、働く世代の負担は増大するため、生涯健康な老人をつくらなければなりません。そのためには、病気の「予防」が大切であり、子どもの時からの食育が必要なのです。

また、低出生体重児の割合が増加しています。中学生の女子はダイエット志向があり、将来、自分が子どもを産むことは考えていません。低出生体重児は節約遺伝子によりメタボになりやすいのです。知的障害、発達障害の子が生まれる可能性も心配されます。こういうことを教育できるのは栄養教諭の力です。栄養教諭として欠かせない食育の指導とは、自分の体を自分自身の力で養う能力を身に付けさせることや自分の適量を知らせることであると思います。これらを給食を通して、意図的に子どもたちに身に付けさせて欲しいです。愛媛県は栄養教諭がたくさんいます。子どもたちの現在および将来の健康と幸福のために、是非、頑張って欲しいと思います。
「『蕾』から抜粋・編集」

愛媛県教育研究協議会会報「蕾(らい)」