ホームスティは利点が多い反面、当たり外れがあることについて、既に記述しましたが、私の経験では、2年目のバンクーバーでのホームスティがやや問題があり、途中からアパートに替えた経験があります。それを踏まえ、3年目からは、ホームスティとアパートを半々にしています。バンクーバーではホームスティを出て、レジデンスに移ったものの、男性3人の中に住むことになり、その後ブラジル人の夜遊びが好きな女性と同室になって、落ち着かずさんざんでした。
しかし、今回はそのことを、すっかり忘れて、アパートに移動したのですが、なんと、またまた、男性2人のところに住むことになってしまいました。
汚れているし、ゴミの山。おまけに周りに多くの学生が住んでいて、ちょうどホワイトナイトの日(メルボルンのお祭りで、ライトアップされ、オールナイトで遊べる日)だったので、ドリンキング&ダンシングでうるさく・・・・アロマの香り漂うヴェロニカの家とは大違いです。2時間ぐらい、落ち込んでいましたが、まず、布巾の洗濯から始め、次に食器籠の熱湯消毒、山のようになっているゴミを分別して捨て、ほこりだらけの床はモップで拭いたところ、かなり住みやすくなりました。
このアパートはツインの部屋が2つあり(私はツインの部屋に一人、男性は二人)、台所と居間、シャワールームは共用です。 同居人はフランス人のトーキー30代とネザーランド人(オランダ)ラスカル20歳で、親切な二人でした。
トーキーは、パスタを作ったからと分けてくれたり、時間のある時には、部屋の掃除をしてくれたりするようになりました。しかし、一週間ほどして、安い部屋を見つけたからと、引っ越してしまい、ラスカルと二人暮らしになってしまいました。
ラスカルがある日、ダンボール箱ひとつ食料品を買ってきて、「シェアして食べよう」と言うのですが、私の3倍くらい食べるので、あっという間に食料は底をついてしまいます。おまけに、使用した鍋や食器は放置、ゴミの分別はできない、買い物は毎回7,000円くらい買ってきて、使わなかった食料品は捨ててしまいます。生のマッシュルーム(500円相当)、1.8Lの牛乳がボトルに入ったまま、チーズやレタス等・・・・つまり、彼には、この食品が食べられるものか、食べられなくなっているものかの判断ができないのでしょう。私は、ラスカルの捨てたマッシュルームを使って、美味しいスパゲティを作りました。心配のあまり、夜ごと両親が電話をかけてきて、ママが悲鳴にも似た声で、「ラスカル、ちゃんと食べているの?」と叫んでいますが、まさかこんなにお金を無駄にしているとは思いもよらないことでしょう。
昨年のマルタ共和国で、同じアパートにいた、大学生の由佳(仮名)は、料理はできるのですが、後片付けと掃除が出来ず、食べ残したケーキが2週間常温に放置されていました。また、自分に利益をもたらさない人に話しかけたり、微笑んだりすると損をすると思っているらしく、アパートの住人とは、殆どコミュニケーションをとることはなく、おまけに去った後の部屋は、かなり散乱していたので、ブラジル人女性に「彼女は多くの問題を持っていた。」と言われました。私も含め諸外国の人々は、自分が出会った人で、その国の国民性を評価しますから、子どもや孫を海外に出す時には、1年間くらいみっちり掃除、洗濯、料理、一般常識を指導しておくことをお薦めします。