2学期の給食が終わりに近づき、ホッとした頃に、学校給食による食中毒が発生しました。
函館市教育委員会の発表によると、12月18日(火)17時過ぎに、亀田中学校の生徒及び教員10名が、嘔吐などの症状により、病院に搬送されました。また、亀田中学校の子学校である港中学校においても同様の症状を呈する生徒が見られました。
有症者数等(12月25日現在)
生徒:790名、喫食者752名、有症者154名、通院者94名、入院者14名(全員1泊)
教員:有症者2名
函館市立箱館保健所の調査結果は次の通りです。
1 原因施設:亀田中学校親子学校給食共同調理場
2 原因食品:12月18日(火)に提供された学校給食※
3 病因物質:黄色ブドウ球菌(推定)
4 感染経路:不明
※12月18日の献立:コッペパン、五目すいとん、インゲン豆コロッケ、みかん、牛乳
学校給食において、細菌性食中毒の発生は激減しており、黄色ブドウ球菌による食中毒は、平成14年度以降、発生していません。
また、情報によると、本調理場では、当日調理、十分な加熱(毒素型とは言え)、使い捨て手袋の使用が徹底されていたということです。そのような中で、発生したブドウ球菌による食中毒ですから、専門家の中でも、首を傾げる方々が少なからずいます。是非、原因不明で終わらせず、原因究明をしっかりしていただきたい事件です。
(田中延子)