長野県松本市とアドバイザリー契約を締結しました

2023年度8月より、長野県松本市と新調理場建設及び調理従事者の資質向上に向けたアドバイザリー契約を結びました。

8月9日、9月19日は衛生管理研修会や学校給食センターの衛生管理モニタリングを実施し、学校給食衛生管理基準を遵守した「美味しくて安全・安心な学校給食」にしていくためのアドバイスを行いました。

来年度以降も、松本市内の学校給食施設を巡回しながら、栄養教諭・学校栄養職員等・調理従事者の資質向上を目指していく予定です。

自治体のアドバイザリー契約が増えてきました。継続してモニタリング及び研修を行う中で確実に意識改革が進むことを実感しています。

今後も、設置者の願いを形にしていくお手伝いを続けていきます。

第70回日本栄養改善学会学術総会

2023年9月1日~3日の3日間にわたり、名古屋国際会議場において、「すべての人の幸福を目指した実践栄養学の発信-ソーシャルインクルージョンの実現に栄養学を取り入れる―」をテーマとした第70回日本栄養改善学会学術総会が開催されました。

9月2日には、弊社取締役田中延子がセッションの座長として登壇しました。田中が代表を務める特定非営利活動法人チーム学校給食&食育が助成している「学校給食・食育研究会」からもメンバーである栄養教諭や栄養教諭OG・OBの大学教員等が多数参加し、口頭発表を行いました。

このように様々な学会において栄養教諭等の研究発表や実践発表が増えてきました。このことはエビデンスに基づき思考判断する力を養うことに繋がります。更に「栄養」という切り口から様々な分野の取組や背景を学ぶことは、学校・給食・子どもたちの食を俯瞰して考える機会になります。

当社は、今後とも「栄養教諭等の学び」につながる活動を進めていきたいと思います。

高橋和子が宇部市教委主催の衛生管理研修会において講師を務めました

2023年7月24日、山口県宇部市教育委員会主催の「学校給食関係職員夏期研修会」において40名を超える栄養教諭・学校栄養職員・調理従事者・教育委員会関係者を対象に、当社マネージャーの髙橋和子が講師を務めました。

 

コロナ禍においては、WEB研修を余儀なくされていましたが、今回は対面の研修会を実施したいという教育委員会の熱い思いのもとに、4年ぶりの集合研修になりました。

学校給食衛生管理基準や文部科学省のマニュアルに沿って、事例を交えた内容の講演に、時折笑い声も起こる和やかな研修会になりました。参加者は、講師がフロアで質問したり、参加者同士が話し合ったりする対面の研修会の良さを改めて感じたようでした。

当社では、衛生管理研修等の講師の派遣を行っております。参集またはWEBどちらでも実施可能ですのでご相談ください。

講演・講師派遣依頼等お問い合わせページ

髙橋和子

髙橋和子

講師略歴:高橋和子
管理栄養士、日本スポーツ協会公認スポーツ栄養士、(株)オフィス田中マネージャー、松本大学非常勤講師、元栄養教諭(長野県)、前長野県教育委員会指導主事、第4次食育推進基本計画専門委員

講演テーマ:学校給食の衛生管理、栄養管理、食育、食に関する指導の実践、スポーツ栄養、調理講習会等

「養護教諭及び栄養教諭の標準的な職務の明確化に係る学校管理規則の参考例等の送付について(通知)」が発出されました

文部科学省から令和5年7月5日付で「養護教諭及び栄養教諭の標準的な職務の明確化に係る学校管理規則の参考例等の送付について(通知)」が発出されましたので共有します。
令和5年1月の養護教諭及び栄養教諭の資質能力の向上に関する調査研究協力者会議の議論の取りまとめを踏まえ、養護教諭及び栄養教諭の標準的な職務の明確化に係る学校管理規則の参考例として作成されたものです。

文部科学省:養護教諭及び栄養教諭の標準的な職務の明確化に係る学校管理規則の参考例等の送付について(通知)
https://www.mext.go.jp/content/20230704-mxt_kenshoku-100000619_1.pdf

文部科学省:養護教諭及び栄養教諭の資質能力の向上に関する調査研究協力者会議
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/178/index.html

「令和の学校給食クッキング」を行いました

東京都小平市大沼公民館企画の子育て支援講座で当社の食育アドバイザーである白井ひで子が講師となり5/25、6/1、6/8の3回シリーズで調理実習を行いました。

定員を超える参加申し込みがありましたが、定員10名で実施しました。

 

 

小平市学校給食の人気メニューから家庭で取り入れやすいオレンジトースト、豆腐の真砂揚げ、ツナおろしスパゲッティなど、12品の料理を作りました。特に学校給食は衛生管理に注意して調理をしていること、成長期に必要な栄養素に注目して食品を選んでいること、そして子どもたちが好んで食べられるような調理法を工夫していることなどを伝えながら実習を進めました。少人数だったのでコミュニケーションをとりながら進めることができました。

 

受講された方々からは「給食づくりの様子がわかり良かった」、「和やかな雰囲気だった」、「楽しく料理が出来た」等の感想が寄せられました。

主催者からは、「小平の食材を多く使用し、野菜の使い方や食育に関する知識など、受講者にとって得るところの多い講座になりました。」との言葉をいただきました。

料理は究極の食育です。当社ではこれからもこのような活動を続けて行きたいと考えています。

スポーツ栄養講座を行いました。

2023年5月19日・6月22日の2回、長野県高山村公民館主催の「栄養学から体づくり教室:ベストパフォーマンスを発揮するために」において100名を超える児童生徒・保護者・指導者を対象に当社マネージャーの高橋が講師を務めました。

学校給食のように主食、主菜、副菜をそろえた食事の重要性、熱中症を予防するための水分摂取方法や体調管理、補食の考え方等の内容で、あっという間の90分間だったようです。

参加者の感想では、「食事の大切さを改めて感じました。栄養バランスを考えて食べることはどうして大切なのかわかりました。」「何も知らずに食べることと今日の講座を受けて食べることではとてつもない違いが出てくると思いました。」等、子どもたちからも保護者の方からもたくさんの感想が届きました。

強くなるためには小・中学生のスポーツ栄養講座は、成長期の体をケアしながら、大好きなスポーツの基礎体力をつけるための「食」について、学校給食や教科の学びと連携させた内容です。食が細い、疲れやすいなどの個別の悩みを改善するヒントがたくさんあります。

当社では、今後とも、このような「子どもたちの未来」につながる取組を進めてまいります。

 

令和5年度健康教育・食育行政担当者連絡協議会の資料が開示されました

文部科学省から令和5年度健康教育・食育行政担当者連絡協議会の資料が開示されました。
※令和5年5月30日・31日 文部科学省東館3階講堂にて実施済み

文部科学省:令和5年度健康教育・食育行政担当者連絡協議会
https://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/1370005_00001.htm

バンコクの食育セミナーで講演しました

ワットアルンの大仏塔を背景に記念写真

 タイの首都バンコクにある寺院ワットアルンにて5月23日に開催された食育セミナーにおいて「学校給食を活用した食育」と題して講演を行いました。このセミナーはパシフィックコンサルタンツ株式会社とタイの二大宗派のひとつであるワットアルン寺院との主催で、僧侶、タイ教育省職員、バンコク都の副知事、海外からはインド、マレーシアなどからの参加があり、日本における学校給食の歴史から現在の学校における食育についてお話ししました。特に「学校給食を活用した食育」については、今回同行した学校栄養職員と大学教員(元栄養教諭)に実演してもらい、とても興味を持って聞いていただくことができました。またセミナーでは食育に関する意見交換も行い、僧侶が国民への食育を実施するなど寺院の影響力が大きなタイらしい食育の考え方の一端も知ることができました。

 

 日本における学校給食の歴史については、明治22年(1889)山形県鶴岡町(現鶴岡市)の僧侶たちによって設立された私立小学校で貧困家庭の子供を対象に行われたのが始まりとされていることもあり、参加された高僧も仏教界がイニシアティブを持って進めようと考えていただくきっかけになったと思います。また第二次世界大戦後の何もない状況からの学校給食開始による成果と教育的な効果についても、タイにおける学校給食や食育の充実の可能性を示すことができたのではないかと考えています。

 国として学校給食を実施する上で拠り所となる学校給食法の施行、必要な施設・設備、栄養教諭等の配置、人材育成と学校の栄養管理、衛生管理について、また食文化継承などについてもお話しました。

 特定非営利活動法人チーム学校給食&食育から派遣された学校栄養職員、大学教員(元栄養教諭)の学校給食を活用した食に関する指導の実演では、三色食品群の説明の後、タイの料理「ガパオライス」と「ヤムウンセン」を取り上げ、それぞれに使われている食材が三色食品群のどれに該当するか参加者に当ててもらいました。これが大好評で、会場から「Red!」、「Yellow!」など大きな声が上がり、とても盛り上がりました。

 セミナーの最後には、質疑応答や意見交換が行われました。現在のタイでは托鉢によって食事を摂る僧侶の栄養課題があります。僧侶が深く敬われており、信者である国民は盛んに食べ物を施します。ところが現代の、砂糖、塩、油が多く含まれているものが多く、これが僧侶の健康問題につながってるのです。このことについて、僧侶が国民に食育を行い、その結果として寄進される食材がより健康的なものへと変わり、僧侶の健康にも、国民の健康にも寄与するというお布施文化が根づいたタイにおける独特の食育の考え方にも触れることができました。

 高僧の方が「日本の給食の始まりも僧侶の托鉢によって始まり、我が寺院が行っていることと共通している。先ずは、我が寺院が運営する学校から食育を充実させていきたい。今日はそのキックオフの日である」と話して下さいました。タイの方々に日本の給食と食育の重要性が認識され、より良い取組が拡がることを期待します。

バンコクの食育セミナーで講演します。

5月23日(火)にパシフィックコンサルタンツ株式会社とタイの二大宗派であるWat Arunとが主催する食育セミナーで日本の「学校給食を活用した食育」について講演します。

タイのロイヤル、官僚、政財界の方々が参加しますので、日本の学校給食や食育の素晴らしさを理解していただき、タイにおいて良い学校給食が実施されるようお話ししてきます。

海外講演は、タイにおいては2014年から9年振り、2020年新型コロナウイルス感染拡大以降は初めてになります。(写真はタイの小学校の給食)