スポーツ栄養講座を行いました。

2023年5月19日・6月22日の2回、長野県高山村公民館主催の「栄養学から体づくり教室:ベストパフォーマンスを発揮するために」において100名を超える児童生徒・保護者・指導者を対象に当社マネージャーの高橋が講師を務めました。

学校給食のように主食、主菜、副菜をそろえた食事の重要性、熱中症を予防するための水分摂取方法や体調管理、補食の考え方等の内容で、あっという間の90分間だったようです。

参加者の感想では、「食事の大切さを改めて感じました。栄養バランスを考えて食べることはどうして大切なのかわかりました。」「何も知らずに食べることと今日の講座を受けて食べることではとてつもない違いが出てくると思いました。」等、子どもたちからも保護者の方からもたくさんの感想が届きました。

強くなるためには小・中学生のスポーツ栄養講座は、成長期の体をケアしながら、大好きなスポーツの基礎体力をつけるための「食」について、学校給食や教科の学びと連携させた内容です。食が細い、疲れやすいなどの個別の悩みを改善するヒントがたくさんあります。

当社では、今後とも、このような「子どもたちの未来」につながる取組を進めてまいります。

 

令和5年度健康教育・食育行政担当者連絡協議会の資料が開示されました

文部科学省から令和5年度健康教育・食育行政担当者連絡協議会の資料が開示されました。
※令和5年5月30日・31日 文部科学省東館3階講堂にて実施済み

文部科学省:令和5年度健康教育・食育行政担当者連絡協議会
https://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/1370005_00001.htm

バンコクの食育セミナーで講演しました

ワットアルンの大仏塔を背景に記念写真

 タイの首都バンコクにある寺院ワットアルンにて5月23日に開催された食育セミナーにおいて「学校給食を活用した食育」と題して講演を行いました。このセミナーはパシフィックコンサルタンツ株式会社とタイの二大宗派のひとつであるワットアルン寺院との主催で、僧侶、タイ教育省職員、バンコク都の副知事、海外からはインド、マレーシアなどからの参加があり、日本における学校給食の歴史から現在の学校における食育についてお話ししました。特に「学校給食を活用した食育」については、今回同行した学校栄養職員と大学教員(元栄養教諭)に実演してもらい、とても興味を持って聞いていただくことができました。またセミナーでは食育に関する意見交換も行い、僧侶が国民への食育を実施するなど寺院の影響力が大きなタイらしい食育の考え方の一端も知ることができました。

 

 日本における学校給食の歴史については、明治22年(1889)山形県鶴岡町(現鶴岡市)の僧侶たちによって設立された私立小学校で貧困家庭の子供を対象に行われたのが始まりとされていることもあり、参加された高僧も仏教界がイニシアティブを持って進めようと考えていただくきっかけになったと思います。また第二次世界大戦後の何もない状況からの学校給食開始による成果と教育的な効果についても、タイにおける学校給食や食育の充実の可能性を示すことができたのではないかと考えています。

 国として学校給食を実施する上で拠り所となる学校給食法の施行、必要な施設・設備、栄養教諭等の配置、人材育成と学校の栄養管理、衛生管理について、また食文化継承などについてもお話しました。

 特定非営利活動法人チーム学校給食&食育から派遣された学校栄養職員、大学教員(元栄養教諭)の学校給食を活用した食に関する指導の実演では、三色食品群の説明の後、タイの料理「ガパオライス」と「ヤムウンセン」を取り上げ、それぞれに使われている食材が三色食品群のどれに該当するか参加者に当ててもらいました。これが大好評で、会場から「Red!」、「Yellow!」など大きな声が上がり、とても盛り上がりました。

 セミナーの最後には、質疑応答や意見交換が行われました。現在のタイでは托鉢によって食事を摂る僧侶の栄養課題があります。僧侶が深く敬われており、信者である国民は盛んに食べ物を施します。ところが現代の、砂糖、塩、油が多く含まれているものが多く、これが僧侶の健康問題につながってるのです。このことについて、僧侶が国民に食育を行い、その結果として寄進される食材がより健康的なものへと変わり、僧侶の健康にも、国民の健康にも寄与するというお布施文化が根づいたタイにおける独特の食育の考え方にも触れることができました。

 高僧の方が「日本の給食の始まりも僧侶の托鉢によって始まり、我が寺院が行っていることと共通している。先ずは、我が寺院が運営する学校から食育を充実させていきたい。今日はそのキックオフの日である」と話して下さいました。タイの方々に日本の給食と食育の重要性が認識され、より良い取組が拡がることを期待します。

バンコクの食育セミナーで講演します。

5月23日(火)にパシフィックコンサルタンツ株式会社とタイの二大宗派であるWat Arunとが主催する食育セミナーで日本の「学校給食を活用した食育」について講演します。

タイのロイヤル、官僚、政財界の方々が参加しますので、日本の学校給食や食育の素晴らしさを理解していただき、タイにおいて良い学校給食が実施されるようお話ししてきます。

海外講演は、タイにおいては2014年から9年振り、2020年新型コロナウイルス感染拡大以降は初めてになります。(写真はタイの小学校の給食)

中学校給食室で火事 調理主任を減給の懲戒 油を入れた釜の火を消し忘れ=静岡・富士市(SBS静岡放送)

2023年2月 富士市の岳陽中学校で給食室から火が出て調理員2人が軽い火傷をしたほか、生徒と職員 計19人が体調不良を訴えていた火災事故で、市は、火を出した学校職員を懲戒処分としたという報道がありましたので共有します。

中学校給食室で火事 調理主任を減給の懲戒 油を入れた釜の火を消し忘れ=静岡・富士市(2023年4月20日・SBS静岡放送)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/sbs/446217?display=1

修学旅行前日、体調崩せば…給食に漂白剤混入、元教諭に有罪判決 「酌むべき事情ない」が「反省」など考慮 (埼玉新聞)

昨年(2022年9月)、埼玉県富士見市の小学校で給食のカレーに漂白剤を入れたとして威力業務妨害の罪に問われた元教諭に対して、さいたま地方裁判所が懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。その記事を共有します。

 

修学旅行前日、体調崩せば…給食に漂白剤混入、元教諭に有罪判決 「酌むべき事情ない」が「反省」など考慮(2023年3月28日・埼玉新聞)
https://www.saitama-np.co.jp/articles/19902/postDetail

学校給食で不適切調理…調理会社の社員ら3人不起訴処分に 加熱処理を怠り小中学生3400人超が食中毒(埼玉新聞)

学校給食で不適切調理…調理会社の社員ら3人不起訴処分に 加熱処理を怠り小中学生3400人超が食中毒(埼玉新聞)

埼玉県八潮市で2020年6月、給食を食べた小中学生ら約3400人が下痢や腹痛などを発症した集団食中毒で、今年1月に給食を調理した民間業者の役員ら3人が業務上過失傷害容疑でさいたま地検に書類送検されていましたが、不起訴処分となったことが埼玉新聞で報じられていましたので共有します。処分の理由は明らかになっていません。

学校給食で不適切調理…調理会社の社員ら3人不起訴処分に 加熱処理を怠り小中学生3400人超が食中毒(2023年3月23日・埼玉新聞)
https://www.saitama-np.co.jp/articles/19193/postDetail

給食室のスライサー止めずに作業させた疑い 手巻き込まれけが 群馬・高崎市と管理栄養士を書類送検 高崎労基署(上毛新聞)

給食室内で発生した事故を巡り、設置者と給食室に勤務する管理栄養士が書類送検されたという報道がありましたので共有します。容疑は労働安全衛生法違反となっています。

給食室のスライサー止めずに作業させた疑い 手巻き込まれけが 群馬・高崎市と管理栄養士を書類送検 高崎労基署(上毛新聞)
https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/255748

【参考】労働安全衛生法(e-GOV法令検索)
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=347AC0000000057

文部科学省:栄養教諭の実態に関する調査研究(令和4年3月)

令和3年度文部科学省委託調査の栄養教諭の実態に関する調査研究(令和4年3月)報告書が開示されましたので共有します。

文部科学省:栄養教諭の実態に関する調査研究報告書
https://www.mext.go.jp/a_menu/sports/syokuiku/mext_02184.html